太便士

氏作。Part27スレより。

前奏 昼食休みの終わりを告げるサイレンの音は、生徒達のしばしの休息に幕を下ろし その強く照りつける午後の日差しに、奮起するもの、辟易とするものを 隔てることなくグラウンドへ駆り立てた。 「ねぇ」 広いグラウンドで唯一、強烈な陽光を避けるのを許さ…

氏作。Part27スレより。

華々しく2競技を制したラムザの活躍により、2-Cの面々は一層勢いづいた。 このあと行われた様々な競技においても、彼らの多くが目覚ましい活躍を遂げる。 1500m長距離走では、これまで数々の肉体労働系アルバイトで馴らした体力で 普段はおちゃらけたキャラ…

氏作。Part27スレより。

-星に願いを(ピアノソロ)- あの体育祭から、少し後。 夏の暑さもいよいよ本格的になり、畏高の生徒達は来たる夏休みへの期待と 迫る学期末テストへの不安を抱え、いそがしい日々を送っている。 その忙しさはしかし、当然教員たちにも同様に広がり、テスト…

氏作。Part26スレより。

さて、話の腰を折るようで申し訳ないが、ここで我が畏校体育祭のシステムをご説明しよう。 かの夜ダイスダーグ教諭が告げ、ラムザが奮起して追い求める「学年優勝」とは、 すなわち競技中に得られるポイントの総合得点を全学年・クラス中で最も多く稼ぐこと…

氏作。Part26スレより。

ご記憶の諸子には、感謝の念が絶えない。 私の名はオーラン・デュライ。この学校の庶務課で働くいち公務員である。 先日、誰のタレコミか各教室に仕掛けた監視カメラが一部の者に発見され、 公的訴追は免れたものの、全ての装置は没収・破壊され、 オルラン…

氏作。Part25スレより。

あれからもう三日も経ってしまった。 まだ、ラムザとは会話ひとつできていない。 アパートの自室へと帰り着き、シャワーを浴び、ベッドに入る。居心地が悪い。 普段から愛想のいいほうではないが、その性分に助けられていると思う。 必要以上の会話が出来な…

氏作。Part25スレより。

お初にお目にかかる。 私の名はオーラン・デュライ。この学校の庶務課で働くいち公務員である。 学内の財務管理や書類整理をこなしながら、集会やPTA会議の書記も担当している。 しかし、私には真の使命があった。 それはこの学校で繰り広げられた様々な歴史…

氏作。Part25スレより。

アグリアス先生が恋をされてるなんて! しかも相手がうちの学校の生徒だなんて! 小説やドラマの中でこそ観てはきたけれど、実際にあるのね、こういうこと! 眼前の、顔を真っ赤にしてちぢこまるアグリアス先生を眺めながら その素敵な緊急事態に私、オヴェ…

氏作。Part25スレより。

「そうに決まってるじゃないか!マラーク君、何を今更!」 ベイオウーフの旦那、と俺達は呼んでいる。 若い新任教諭だからか、そういう事にはとても寛容で、 生徒に理解がある。言ってみればナイスガイという奴だ。 多少、マイペースすぎて付いていけない事…

氏作。Part25スレより。

おいおい。 珍しく早く来たかと思ったら、ラムザの奴いきなり不機嫌かよ。 いや、他の奴には一目じゃわからないだろうけど。 あいつが不必要に、誰彼かまわず笑顔を向けるのは無理をしてる証拠だ。 っていうのは、ディリータの受け売りなんだけどね。 「おは…

氏作。Part25スレより。

恋を、 しておけばよかったと後悔している。 代々資産家の専任家庭教師や、名門学校の教職員を輩出している、学問一家の我がオークス家。 大学3年生になった私、アグリアス・オークスは、家長であり学芸員の重鎮でもある 父の言いつけで、県下有数の名門私立…

氏作。Part25スレより。

いつの頃からだろうか。 ルカヴィ、人知を凌駕した異形との戦いの激化。 猛将・オルランドゥやベイオウーフ、レーゼを迎え入れてからの部隊内部の実戦力ヒエラルキーの変動。 様々なジョブアビリティを収めたことによる、部隊全体の戦力向上と平均化。 戦局…