2006-01-01から1ヶ月間の記事一覧

氏作。Part22スレより。

異端者一行の旅は過酷なものであった。いかに戦力が充実していったとしても、その道中は ルカヴィのみならず、教会の尖兵や野生のモンスターの脅威にさらされている。 貿易都市ザーギドスへ向かう途中のフィナス河にて、この日も一行は赤チョコボをはじめと…

氏作。Part22スレより。

その日、ラムザ達は儲け話から帰ってきたラッドとラヴィアンの報告を聞いていた。 今回、ダンジョン探索の儲け話に出発した二人だったが、儲け話自体は困難の末に何とか成功を収めたという。 「あと、嬉しいかどうか判らないがお土産もあるんだよ」 そう言っ…

氏作。Part22スレより。

「隊長、私たちの隊の上位10名で決闘をしてもらいましょう」 桜の花弁がはらはらと舞い落ちる、うららかな春の午後にまどろむラムザへの アリシアのそんな言葉はまさしく寝耳に水だった。 春の暖気に普段よりも余計にぼうとしたラムザをよそに、アリシアの熱…

氏作。Part22スレより。

「ーーシャレーヌ、君を除名する」 テントの中の空気がシンと静まり返る。 言われた本人、シャレーヌは信じられない、といった目でラムザを見た。 シャレーヌとラムザの付き合いはアカデミー時代にまで遡る。 一人去り、二人去り、ついにアカデミー時代から…

氏作。Part22スレより。

五十年戦争の終結以来、畏国のあらゆる場所を貧しさが覆い尽くし、潤いを求めて大小様々な 徒党が溢れ返るようになったが、その内情は実に様々だ。 利用するだけ利用され、終戦と共に切り捨てられた敗残兵たちの義賊もあれば、田畑を捨てた 元農夫の連中もい…

氏作。Part22スレより。

ラムザ達は異端者として狙われる身である事はご存知であると思う。 度重なる教会の追っ手、そして野生のモンスター達に襲われる事も少なくない。 ラムザ隊が現在通過している場所はゼイレキレの滝、山岳地帯の部類に入るために地形の起伏も激しく 教会の追っ…

氏作。Part22スレより。

「ぬう……どうにも良いものが見当たらないな」 通りに並ぶ店を覗き込みながら、唸るように呟くアグリアスさん。 いつもの騒がしい取り巻き二人組も遠ざけて、今日は一人で買い物のようです。 それもそのはず、今日ばかりはあの口の軽い二人についてこられては…

氏作。Part22スレより。

「ラムザって素敵ですよね」 アリシアがアグリアスに言った。 ラヴィアンもうんうんと頷く。アグリアスの視線は宙を彷徨う。 「さ・・さあ。どうだろうな」 「やだぁ、隊長もそう思ってるくせに」 「べ・・別に、お・・思ってない」 戦いの旅路。戦士たちも…