2006-04-01から1ヶ月間の記事一覧
おいおい。 珍しく早く来たかと思ったら、ラムザの奴いきなり不機嫌かよ。 いや、他の奴には一目じゃわからないだろうけど。 あいつが不必要に、誰彼かまわず笑顔を向けるのは無理をしてる証拠だ。 っていうのは、ディリータの受け売りなんだけどね。 「おは…
恋を、 しておけばよかったと後悔している。 代々資産家の専任家庭教師や、名門学校の教職員を輩出している、学問一家の我がオークス家。 大学3年生になった私、アグリアス・オークスは、家長であり学芸員の重鎮でもある 父の言いつけで、県下有数の名門私立…
死の天使・ザルエラを滅したラムザ隊一行は、その疲れを癒す為、ザーギトスに一泊することにした 空には三日月が浮かび、1階の酒場に人が集まり始めた時分 隊の長と副長は部屋にこもり、翌日以降の行軍についてのミーティングを行っていた 「ラムザ、イグー…
いつの頃からだろうか。 ルカヴィ、人知を凌駕した異形との戦いの激化。 猛将・オルランドゥやベイオウーフ、レーゼを迎え入れてからの部隊内部の実戦力ヒエラルキーの変動。 様々なジョブアビリティを収めたことによる、部隊全体の戦力向上と平均化。 戦局…
歴史学者アラズラム・デュライが、異端者ラムザ・ベオルブの名誉を回復せんとして「デュライ白書」を 公開したのは、獅子戦争終結から400年が経過したグレバドス聖暦(以下聖暦)1655年のことであった。 同書の公開により、アラズラムはグレバドス教会と、残…
機工都市ゴーグのはずれ、海を臨む小高い丘の上に、若い夫婦の住む一軒の家があった。 ルグリア、という姓のその夫婦は、獅子戦争が終結してからしばらくして、ふらりと現れ、 そこに住み着いた。 この夫婦、いやに目立った。────というのも、夫も妻も大変な…