とびねずみ

氏作。Part30スレより。

某月某日 天気/悪く無い 隊の士気/ゼッコーチョー 俺の調子/まあまあ リボンが手に入った。貴重な装備品に、隊の士気も上がっている。 「これで混乱したアグ姐の一撃を喰らわなくて済むのか」 と言ったムスタディオはアリシアに殴られて半泣き顔だし、 「…

氏作。Part30スレより。

ここは、逃亡生活もかなり長くなってきた異端者ラムザ隊の宿泊する宿である。 このごろはさすがに教会の追っ手も見かけなくなってきたような気がするが、しかし 油断は禁物ということで、ひとつの町に長くとも二日しか逗留しないという暗黙の了解が 守られて…

氏作。Part26スレより。

巨蟹の月は謀で始まる 「アグ姐、今日は御者当番だろ。手綱頼むよ。よろぴく」 「……ああ」 ムスタディオの軽い口調にもすっかり慣らされてしまったなと思いながら、 アグリアスは宿を出立するチョコボ車の御者台に座った。 ラムザ隊も人数が増え、ひとり一頭…

氏作。Part24スレより。

「なあ、ラヴィアン。正直に言って欲しいのだが」 「な、なんでしょう? 隊長に嘘をつくような大それたことが出来る私とお思いですか?」 その言い種がすでに嘘っぽく聞こえるのは何故だろうかと思ってしまうのは、普段の アグリアスがラヴィアンにどのよう…

氏作。Part18スレより。

「今までについた嘘? あまり記憶にないよ」 「ほらやっぱり。ラムザ隊長は嘘をつかないと思うって言ったでしょ?」 アリシアが両手を腰にあててふんぞりかえりつつ、ムスタディオに振り返った。 「そうかぁ? 病気だって嘘ついて学校休むとか、普通だろう?…

氏作。Part15スレより。

「ラヴィアンは確か編み物が得意だっただろう? 教えてくれないだろうか」 アグリアスが唐突にこんなことを言い出したのは、そろそろ冬が訪れようかという時期だった。 「はい? ええそうですが。珍しいことをお聞きになりますね。オーボンヌに居た頃に オヴ…

氏作。Part14スレより。

ラムザが異端認定を受けて以来、町に入る前に、必ず斥候を派遣するようになっていた。 教会の支配力をはかり、異端者の手配書がどのような形で掲示されているのか、それによって どの程度の変装が必要かを知るためである。 しかし、今日斥候に出たラッドが持…

氏作。Part12スレより。

「……ふむふむ、私は巨蟹1日生まれだから、相性が良いのは 天蠍のオルランドゥ伯、双魚のアリシア、ラファ、レーゼ殿か。 伯と相性が良いのはなんとなく嬉しいが、アリシアと相性が良いのは 当然だな。何しろ私たちは長い付き合いなのだし」 宿の一室で、ア…