氏作。Part22スレより。



アトカーシャ王家とルザリア聖近衛騎士の看板を一身に背負うアグリアスオークス
ついに第4レースの時間となりました、アグリアスの勇姿は見れるのかー!?
さらに第1レースで失格になってしまったカイン・ハイウインドの暗躍。
出番と同時に戦闘不能になってオーランの身を嘆いている暇はない、
果たしてカインの目的とは!? カインが主と仰ぐゴルベーザとはいったい!?
ラムザティータ、ディリータ、アルマ……この4人もどうなっちゃうのか!?


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 ドキッ!
   真冬のフィナス河寒中水泳大会。
     ポロリ(とチョコメテオ)もあるよ
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主催者:アグスーレ・ニジュイ・クササン男爵
協力 :北天騎士団団長ザルバッグ・ベオルブ聖将軍
    :南天騎士団団長シドルファス・オルランドゥ


優勝賞金
1位……50万ギル
2位……20万ギル
3位……10万ギル
審査員特別賞……エクスカリパーオルランドゥ伯からのご提供)




オヴェリアは手が痛くなるくらい拍手をしていた。
「マッシュさんが1位よ! すごく速かったわ」
エドガーも弟の成績を我が事のように喜んでいる。
「フフフ……倍率は少なかったが、その分多く賭けた甲斐があった。トトカルチョ万歳」
訂正。
×我が事のように喜んでいる。
○我が事として喜んでいる。
ただ──これが何を意味するのか分かっているアグリアス、ラヴィアン、アリシアの表情は暗い。
特にアグリアスは複雑だ。
マッシュが1位になった事は素直に嬉しい思う。反面、このままではイヴァリースの騎士が恥をかいてしまう。
1位のマッシュは他国から、しかも砂漠から来たモンク。
2位のファリスは貿易商のような事をしているらしい一般参加者。
3位のウィーも素性は知れないが一般参加者のはずだ。
これで表彰台すべて一般参加者が埋めてしまった。
いかに騎士20人、一般30人の差があるとはいえ、これではあまりにも情けない。
騎士組の優勝候補であったアグリッパ・オークスまさかの失格さえなければこうはならなかったろう。
来賓席では拍手喝采が起きているが、よく見れば浮かぬ顔をした王侯貴族の数も少なくはない。
(最低でも2分55秒を上回らねば表彰台はありえない……私にそれが出来るか?)
動悸が早まる。寒さ以外の理由で震える手をぎゅっと握り、アグリアスは立ち上がった。
「お嬢様、第3レースが終了しました……私は続く第4レースのため控え室へ行かねばなりません」
アグリアスもがんばってね、ここで応援してるから」
「はいっ。ラヴィアン、アリシア……お嬢様を頼んだぞ」


アグリアスオークス。いよいよ決戦の時!




控え室の中、アグリアスはショップにある試着室のような所に入って水着に着替えた。
アグリアスが選んだのは、ルザリア聖近衛騎士団入団前にアカデミーで使用していたスクール水着を、
今の体格に合わせて新しく購入した物だ。やはり慣れた水着の方が泳ぎやすい。
何だがアカデミー時代に戻った気がして、アグリアスは小さく微笑む。
着替えを済ませ控え室内で待ちながら、他の選手を観察してみた。


忍者のように頭巾をかぶったまま、緑を主とした色合いの水着を着ている女性。
頭巾に神殿騎士の紋章が小さくついているので、教会の神殿騎士と見て間違いないだろう。
引き締まった筋肉をしていて手強そうだ。


長いブラウンの髪で、運営委員会から支給された赤ふんと、赤い布をさらしのように胸に巻いた女性。
それなりに鍛えてあるようだが、少し身体が細い気がする。
支給された水着を使っている事ため、もしかしたら水着を用意できなかった一般参加の貧民なのかもしれない。
控え室にいる選手の中で一番気迫を感じられるため、ただ者ではないとアグリアスは判断した。


他は特に気になる選手はいなかった。
あえて言えば、水着に金糸の刺繍を施した見栄ばかりの女騎士や、
華やかにカラーリングされた煌びやかな水着の騎士がいた事が眉をしかめさせた。
祭りにおいて騎士が着飾るのは権威を誇示するため当たり前なのだが、
チャラチャラした水着で氷点下のフィナス河に挑んでも駄目な気がなんとなくだがするのだ。
もっとも、その水着を着た女騎士達がチャラけているとまではアグリアスは考えていない。
単に見栄っ張りの主君らの命令に従ってあんな格好をしているだけかもしれない。


何となく控え室内の女性の人数を数え、自分も含め7人いると確認する。
まだ3人ほど来ていないようだが、アグリアスは来たるべきレースに備え両目を閉じ瞑想を始めた。




ラムザさん」
「今度は何を食べたいんだい?」
「そうじゃなくて、あそこ、あの橋……ディリータ兄さんとアルマじゃないかしら?」
来賓席の天辺に近い隅っこの席から、小指より小さく見える二人の人間を見てティータは言った。
ラムザも目を凝らしてその二人を見る。なるほど、髪色と服装から多分そうだと判別出来る。
「よく気づいたね。あそこでレースを見ていたのかな?」
「多分。アルマはレースを楽しみにしてましたから、レース中は私達を探さず熱中してたと思います」
「何かはしゃいでるみたいだけど、1位のマッシュって人の泳ぎを見て興奮でもしてるのかな?」
「すごかったですよね、あの流れの中を一直線に泳ぐだなんて」
「うん。ところで二人が見つかったのはいいとして、ここからじゃ声も届かない。
 僕があそこまで行ってくるからティータはここで待っててよ」
「私も行きます。こんな所に一人で残るのって、何だか怖くて……」
「全メニュー制覇したから、もういる理由は無いって事かな?」
「あうっ……」
「ははっ、それじゃ一緒に行こうか。二人に移動されちゃ大変だ」
ラムザティータが来賓席から降り、上から見下ろせなくなったため、一時的にディリータ達の姿を見失った。
だが居場所は分かっている。でも移動されると困るので早足で向かった。



「ホント、マッシュ選手すごかったなぁ」
「ああ……化け物だよありゃぁ」
アルマは手に汗を滲ませるほど昂ぶり、もはや冬の寒気などものともしていなかった。
「ところで……ラムザ達を探さなくていいのか?」
「あの二人なら大丈夫でしょ。同じ宿を取ってるんだから大会が終われば自然に合流できるし」
「でもなぁ、やっぱり心配……」
「あっ!」
突然、アルマが来賓席を見て叫んだ。
ディリータも首を傾げてそちらを見る。特におかしいものはない。
「どうした?」
「来賓席に友達がいたの。ごめんっ、一人で会いに行かせて」



突如駆け出したアルマにディリータは手を伸ばすが、それより速くアルマは人ごみに埋もれてしまった。
「友達って……貴族の誰かか?」
追いかけようとしたディリータだが、一人で行かせてという言葉に戸惑いしばし黙考する。
来賓席ならアルマは入れるだろう、警備もしっかりしているしザルバッグも弟妹が来ている事は知っている。
だがラムザティータの面倒を見てくれているだろうに、自分だけアルマをほったらかしにしていいのか?
今ならまだ追いつけると思ってディリータが走り出した時、選手入場が始まった。


「いよいよ第4レースの出場選手入場です! さぁて注目の選手は!?
 やって来ました、北天騎士団団長ザルバッグ・ベオルブ直属の女騎士! セリス・シェール!!
 わずか18歳で伝説の魔封剣を使いこなす超美女だー! 女性選手の中で最も注目されている人物です!!
 全国指名手配されていた大犯罪者、魔導士ケフカを討伐した功績は記憶に新しいと思われます!!」


アグリアスは紹介してもらえるかしら?」
オヴェリアの呟きに、ラヴィアンが顔をしかめる。
「多分、されないと思いますよ。ルザリア聖近衛騎士団の看板はアグリッパ団長で使っちゃいましたし。
 成績だって特別すごいって訳じゃないですもの。紹介は騎士2人、一般参加者1人の計3人しかやりませんから。
 多分もうひとつの騎士枠で紹介されるのって神殿──」


「お次は神殿騎士団団長のご息女! メリアドール・ティンジェルー!
 教会の威信にかけて! 神殿騎士団団長にして実父ヴォルマルフの名誉にかけて──」


これほど緊張した事があっただろうかとアグリアスは思った。
騎士として重い看板を背負ってこの場に立ったのだが、今は別件に気を取られていた。
数多くの観客、その半分は男性。そんな中、薄い水着一枚でいる事にアグリアスは恥ずかしく感じてしまう。
日々鍛錬を重ねているため、恥ずかしいような身体はしていないつもりだった。
だが今は逆に、筋肉がついた肉体が女性的ではないような気がしてならない。それを馬鹿にされる気がする。
同時に剥き出しの白い肩や太もも、紺色に包まれた胸の膨らみから臀部へと続くライン、
それらを性の視線で見られているように思え、事実そういう目的で見物に来た男は多かった。




「お次はシンシア・スール! 何と彼女は五人姉妹の長女です!
 妹四人を食わせてやるため、優勝賞金目指してレースに参加。泣ける! 泣けるよぉ〜ん!
 予選でもなかなかのタイムを出しているダークホースだ! 果たしてどうなる!?」


アルマはレースが始まりそうなのに気づき、慌てて足を止めた。
そして川岸からレース場の様子を見て、レースを見終えてから来賓席にいるオヴェリアに会いに行こうと考えた。
その後ろを、ラムザティータが通り過ぎて行った。


「それでは期待の第四レース! ゴングを鳴らしてください!」
寒空の中、高らかにゴングが鳴り、アグリアスは急流へと身を投じた。
途端に全身を痛みが襲う。冷たいを通り越して痛かった、氷点下の急流は。
全身の筋肉がパニックを起こしそうになり、意思に関係なく動こうとしたが、
アグリアスはグッと我慢して潜水を少し続けた後、頭を水面に出してクロールを始める。
過酷な状況が騎士道精神を刺激して、かえって冷静さを取り戻させたのが幸いした。


メリアドールは予想外の冷たさに上手く身体を動かせず、震える手でがむしゃらに水を掻いた。
顔まで冷たくするのが嫌で平泳ぎを選んだが、飛沫が頬を叩いて痛かった。
(くっ……このままじゃっ!)
自分の順位が心配になって左右を確認したが、自分より前に出ているのは二人だけだった。
他の選手もこの冷たさに苦戦しているらしい。
(前……両方とも金髪っ、トップがセリスね!?)
クロールをしているトップの金髪を見て、メリアドールはこっそりかぶったままのフードに手を入れた。
そしてそこから折りたたみ式の小さなナイフを取り出す。
(弟が下から二番目なんていう屈辱の結果になった今、なりふりかまっていられないわ。
 ナイフによるミニ強甲破点突きで、水着の肩紐を切らせてもらう!)
本来は正々堂々と戦う誇り高い騎士のメリアドールだが、弟の無念を晴らすためなりふりかまっていられなかった。
だが、せめて第4レース内だけでも1位にならねば。ブラコン魂が彼女を暴走させた。
あの時イズルードに言った作戦だって本当に冗談のつもりだったのに。




セリスは自分が二番手に甘んじている理由が、勘違いではなかったと悟ってしまった。
先ほどから感じていた奇妙な殺気。それに気を取られて泳ぎに集中できず、
金髪の選手(確かアグリアスという選手)に抜かれたのだ。
クロール中、水の冷たさからつい必要以上に顔を上げてしまったセリスは、上空に見えるそれを目視してしまっていた。
そして隣の選手が水音を立てて泳ぎを止めたのを見て──。


アグリアスは焦った。最初の異変は音。
水音と歓声に混じって、ピリッと小さな音が聞こえた気がしたのだ。
その時、左肩がわずかに痛んだが、冷たい水のせいだとアグリアスはたいして気にしなかった。
だが今度は肩からビリリッという音がハッキリと聞こえ、突如左胸にを強烈な冷たさが襲った。
「あぐっ!?」
ビックリして左腕を大きく上げて、左胸を水から出す。
すると剥き出しの白い乳房が、冷水の上にプルンッと浮かんだ。
ほんのわずかに、胸で一番敏感な部分まで水面から出てしまっている。
しかも身を切る冷たさに反応して、それはツンと立っていた。
(ーー何で!?)
パニックになったアグリアスは泳ぐのをやめ、胸を腕でおおった。
レース中だという事は、耐性の無い女性としての羞恥によって忘れ去られてしまった。
「ヤッ……」
「危ないッ!!」
アグリアスの小さな悲鳴は、セリスの大きな叫びにかき消された。
そして上流側からセリスが体当たりを仕掛け、アグリアス下流へと押しやられた。
バランスを崩しながらも、何とか顔を沈めずにセリスの方へ向けると、セリスのすぐ頭上に岩の塊があった。
何で、こんな所に、あんな物が?
セリスの身体が水中に消え、巨石が巨大な水柱を立てた。




突然のアクシデントに会場中から悲鳴が上がる。
そして一番その悲鳴に注意すべき人間達は、寒中水泳という過酷な状況下の中、とても他所事に気をやれなかった。
だがメリアドールは、アグリアスが突き飛ばされるのとセリスが巨石に沈められるのを目撃したため、
その悲鳴の理由を悟った。そして空を見上げた時、もう自分も手遅れなのだと知る。
(これはーーズルをした私への天罰?)
咄嗟に受け止めるように突き出した手が軋み、水中へと押し込まれたため衝撃のすべてを受ける事はなかったが、
それでも骨に異常を来たしたのは間違いなかった。


「何事だ!!」
ザルバッグ・ベオルブは剣を抜きながら立ち上がった。
そしてフィナス河上流側から、黄黒赤のチョコボの大群が迫ってくるのに気づく。
「馬鹿なっ、野生のチョコボだとぉ!? 南天騎士団、来賓席の皆々様を避難させろ! 北天騎士団は私と来い!」
南天騎士団に避難を命じたのは、北天騎士団団長による贔屓ではない。
万が一何かあった場合、南天騎士団の方がフィナス河付近の地理に詳しいため、
避難誘導をするようオルランドゥ伯が前もって決めていたのだ。
その指揮はもちろんオルランドゥ伯が取る予定だったが、不在の今、後任の騎士が会場をまとめるはずだろう。
その間、ザルバッグはあのチョコボの達と戦うのだ。


ティータ、こっちだ!」
ラムザティータの手を引き、空から舞い降りた黒チョコボが放つチョコボールから逃げた。
屋台の影に隠れ、身を潜める。
機を見て来賓席の方へ逃げれば、護衛の騎士達が守ってくれる──とラムザは計画を立てた。
ティータ、来賓席まで一気にーー」
逃げ込もうと考えていたその来賓席に向かって隕石、チョコメテオがいくつか落ちる。
隅の席に座っていた何人かの観客が、来賓席から転げ落ちた。




「オヴェッ……!」
友達の名を最後まで言わなかったのは、途中で友達の名前の重さに気づいたからだ。
いきなりトップを泳いでいた選手にチョコメテオが落ちたと思ったら、
今度は会場の中に黒チョコボが空から降ってきてチョコメテオを他の観客に向けて放った。
そして、友達のオヴェリア王女がいる来賓席へと視線を向けた直後、そこにチョコメテオが落ちた。
来賓席から転げ落ちた、フードをかぶった女性。あれは、オヴェリア様ではなかったか?
橋の上から彼女の姿を見た時「もしかしたらオヴェリア様かも」とアルマは思った。
だから近くに行って確認しようと思った。
見間違いじゃなくオヴェリア様だったらとさっきまで思っていた。
今は、見間違いであって欲しいと祈った。
確認するため、アルマは来賓席に向かって駆け出す。その前に──黒チョコボが舞い降りた。
「クエーッ!」
クチバシがアルマに向けられる。


アリシア!」
エドガーは隕石の下敷きになった女騎士の髪を撫でた。
アリシアは突然空から降ってきたチョコメテオに気づき、
前の席に座っているオヴェリアとエドガーを左右に突き飛ばしたのだ。
結果オヴェリアは直撃を免れ、さらに右隣に座っていたラヴィアンと一緒に来賓席から落下した。
その二人がどうなったかも気になったが、エドガーはまず恩人のアリシアの無事を願った。
彼女が突き飛ばしたのがオヴェリアだけだったら、エドガーもチョコメテオに巻き込まれどうなっていたか分からない。
アリシア、しっかりするんだ! アリシア!」
アリシアの頭から血が垂れ、美しい顔を濡らしていた。
「お……オヴェ、リア……様は?」
「わ、分からない。来賓席から落ちたようだが……」
アグリアス達が守っていた女性がオヴェリア王女だと知って、
エドガーは自分の冗談半分の推理が当たっていた事に驚いていた。



第4レースで最後尾を泳いでいたミルウーダは、慌てて身体を反転させ岸へと泳いだ。
他の参加選手を助けるという考えが浮かばなかったのは、兄ウィーグラフを第一に思ったからだ。
(控え室──そう、控え室に行って、剣、私の剣を……兄さんは無事なの?)
まずは武器。
義勇軍骸騎士団の一員として、無辜の民を守らなければ。
その使命感がミルウーダを突き動かしていた。


「ハーッハッハッハッ!!」
チョコボにまたがった竜騎士が高笑いをしている。
無数のチョコボと共に、東側から会場へと突っ込んできたのだ。
「北天騎士団本隊は、北から攻めてきた囮部隊に気を取られている。この隙に運営委員会本部を襲撃だ!」
無数のチョコボを連れて会場を駆け巡り、竜騎士は大会運営委員会の小屋に突入した。
そこには南天騎士団の部隊長がおり、部下に指示を出しているところだった。
「貴様っ……そのチョコボは!? 貴様が先導したのか!」
「ご名答」
竜騎士はニタリと狂気の笑みを浮かべた。その顔に部隊長は見覚えがあった。
「貴様は……カイン・ハイウインド!? これはバロン男爵の差し金か!」
「クックックッ。あんな卑小な人間が、こんな素晴らしい戦いを挑むと思うか?
 これは我が真の主、ゴルベーザ様の御意思なのだよ」
ゴルベーザ? それはいったい……ぐあっ!」
カインの突き出した槍が、部隊長の右肩を貫く。これでもう戦えない。
部下達が慌てて剣を抜くが、運営委員会の小屋にチョコボが雪崩れ込んできたため応戦が手一杯だった。
「ぶち壊してやる……俺を失格にした、こんな大会など……」
カインの呟きは、チョコボ達が暴れる音に埋もれ、誰の耳に届く事も無かった。






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