氏作。Part19スレより。




寒風が吹く真冬の中、私は街道脇の川原で水を飲んでいた。
のどが凍るような冷たさに身体を震わせながらも、次の街まで水が補給出来ないのだから我慢するしかない。
水筒の変わりになるような物は持っていないが、半日ほどで街に着くし何とかなるだろうと考えていた。
水を飲み終えた私は冷たい剣を抜き放ち、振り向き様に横薙ぎに振る。
刹那、背後から迫っていたレッドパンサーの避けた口がさらに裂け、
頭は皮一枚で首につながるのみとなった。
「やはり追ってきたか!」
果たしてこの場を切り抜けられるかどうか──。
私は岩や林の陰からゾロゾロと出てくるレッドパンサーやジュラエイビスの群れに向かい合った。


時はさかのぼる──。


異端者として指名手配されているラムザ一行は街道を堂々と歩く訳にもいかず、
危険な山道やもう使われていない旧道をよく利用していた。
そういった所は人の住む世界ではなく、魔物の住む世界。
のこのことやって来た獲物を狙い、魔物の群れが一行を襲いかかったのだ。
場所はドグーラ峠の中腹。自由都市ベルベニアを目指している最中の出来事。
獲物の少ない冬場のため、魔物達はいつも以上に獰猛に執拗に襲い掛かり、
死んだ仲間の血肉さえむさぼり醜悪な顔を赤く染めて追撃を続けてきた。
冬の寒さとリオファネス城の激戦の疲れのせいで、ラファとラヴィアンが風邪気味になってしまい、
そんな二人を守るため先に街へ行かせる事になる。
ボコが毛布に包まったラヴィアンを乗せ、マラークが妹ラファを背負い、近距離戦をアリシアとラッドが受け持ち、
後方からのサポートをムスタディオが受け持つという最低限の戦力。
魔物の足止めは状況判断に優れるリーダーのラムザと、
主力として活躍するホーリーナイトの私、アグリアスが受け持つ事となったのだ。



「疾風! 地裂斬!!」
地属性を弱点とするレッドパンサーの群れ目掛けて地裂が走り、数匹の獣を宙に弾き飛ばした。
続いて空から襲ってきたジュラエイビスに向かって忍者ロングを突き立てる。
通常の忍者刀より刀身が長く格闘に向いているその刃の切っ先が、ジュラエイビスの心臓を串刺しにした。
そして忍者ロングを引き抜く時間を与えまいと、背後からレッドパンサーが爪を振るう。
「後ろだ!」
私の叫びに気づいたラムザは忍者ロングを手放すと、
全身を回転させて遠心力を加えた裏拳でレッドパンサーの顎骨を砕いた。
そして懐から手裏剣を取り出すと、ツルハシで私の剣と打ち合っている牛鬼の顔面に向けて投擲した。
牛鬼が手裏剣に気を取られた隙に、私はバックステップで距離を取り剣を振るう。
「乱命割殺打ッ!!」
巨大な剣をかたどった剣気が牛鬼の強靭な肉体を貫く。
敵の死も確認せず私は腰から下げた袋からポーションを取り出し、ラムザに向かって投げた。
それを受け取ったラムザは礼も言わずすぐ自身の手の甲にかける。
先ほどレッドパンサーの顎を砕いた時、鋭い牙で手の甲を裂いてしまっていたのだ。
「もうアイテムもほとんど無いぞ! これ以上は無理だ!!」
「分かっています! でも逃げ場が……」
忍者ロングを回収しながらラムザは再び手裏剣を敵に向かって投げる。
私達は敵と戦ううちに私達は崖の近くまで来ていた。
崖に追い詰められないよう立ち位置に気を遣い突破口を探していたが、それも限界に近い。
二人で相手をするには敵が多すぎるのだ。


「不動無明剣!!」
唯一複数に攻撃出来る聖剣技を放ち、牛鬼二匹に攻撃する。
一方は固まって動けなくなったが、もう一方はドシドシと足音を立てて接近してきた。
アグリアスさん! タイミングを合わせて!」
「分かった!」
ツルハシを振り上げた牛鬼の咆哮が腹に響くなか、剣に聖なる気を集中させる。
ラムザもまた拳に気の塊を練っていた。
「渦巻く怒りが熱くする! これが咆哮の臨界! 波動撃!」
「鬼神の居りて乱るる心、されば人かくも小さな者なり! 乱命割殺打!」
強烈な気の同時攻撃は牛鬼の身体を引き裂き、血と臓物をその場に飛び散らせる。
だがその隙にジュラエイビスとレッドパンサーが両脇から襲い掛かってきた。
冷静に剣を構え直し、ジュラエイビスを十分に引きつけてからカギ爪を生やす両足を切断する。
背後では地面の裂ける音が鳴り響いていた。再び地裂斬を放ったのだろう。
「くっ……このままではジリ貧だ」
「いっそ崖から飛び降りましょうか? この傾斜なら何とか滑り降りれそうですし」
「この程度の高さなら大丈夫だとは私も思うが、獣も滑り降りてきたらどうする?」
「向こうの方が身軽そうですしね……」
「フッ、身軽そうじゃない奴がおいでになったようだぞ」
何匹も仲間をやられて用心になった魔物の群れを掻き分け、牛鬼を上回る巨体が現れた。
セクレト……!」
牛鬼系の最上級モンスター。その一撃は並の人間を一瞬で肉片に変える。
さすがに一撃で倒すのは無理と悟った私は、一歩後ろに下がって剣に力を溜め始めた。
何をするつもりなのか、今さら説明されずともラムザは分かっていた。手裏剣を握り前に出る。



不動無明剣、乱命割殺打、北斗骨砕打はそれぞれ長所の異なる聖剣技だ。
不動無明剣は広範囲に攻撃し相手の動きを止める特性を持つが、威力が低く射程が短い。
乱命割殺打は射程が一番長く威力も高いため敵を一撃で仕留める事も可能だが敵一体にしか当てられない。
北斗骨砕打は乱命割殺打よりわずかに射程が劣り、威力も下回るものの、急所を突き一撃で敵の命を絶つ事も可能だ。
セクレト……乱命割殺打を持ってしても一撃で仕留めるのは無理だろう、
ならば不動無明剣で動きを止めるか、北斗骨砕打で一撃必殺を狙うかの二者択一。
可能性はわずかに下回るものの、成功した時の効果が大きい北斗骨砕打に賭ける事にしたのだ。
不動無明剣で動きを止めただけでは、他の敵と戦ってる間に復活されかねないし、
敵の中で一番強いと思われるセクレトを倒せばモンスターも恐れをなして逃げていくかもしれない。
それだけの状況判断を二人は一瞬でしていたのだ。


ラムザの投げる手裏剣が身体に刺さりながらも、セクレトはダメージが無いかのように肉薄する。
じっくりセクレトを引き寄せてからツルハシを掻い潜り忍者ロングで太ももを裂くも、
強靭な筋肉に刃が食い込んで止まってしまい、ラムザは忍者ロングをまた手放す事となってしまった。
だがラムザが稼いでくれた時間は、私が準備を整えるには十分な時間だった。


「死兆の星の七つの影の経絡を立つ! 北斗骨砕打!」


血のように赤い剣気がセクレトの急所を狙って突き立つ。
重低音の絶叫を上げたセクレトは苦痛に振るえてよろめき、後ずさる。
「やったか!?」
否定するように、私とラムザの希望を否定するようにセクレトは大地を力いっぱい踏みつけた。
タイタンのごとく大地を踏み鳴らされ、地面が所々陥没し、隆起し、衝撃がほとばしる。
「うわぁっ!」
凄まじい勢いで吹き飛ばされたラムザは、崖から転げ落ちてしまった。
身体を丸くして頭部を押さえながら激しい傾斜を転がるラムザの姿は、数秒と経たないうちに見えなくなってしまった。



ラムザぁーっ!」
返事は無い。そして返事を待つ暇も無く、セクレトは私に突進してきた。
聖剣技を使う余裕は無い。横っ飛びに攻撃を避け、そのまま走り出す。
レッドパンサーとジュラエイビス数匹が待ち構える中、私はドラキュラマントで身を包みながら駆け抜けた。
しかし獣の足にかなうはずがなく、破れかぶれで私も傾斜が緩めな所を選んで崖に身を投じる。
ドラキュラマントは使い物にならないくらいボロボロになったが、それでも私の身を守ってくれた。
ラムザは無事だろうか?)
とにかく今は街へ行くしかないと考え、私は歩き出した。


そして時は冒頭へ戻る。


「しつこい奴らだ!」
すでに回復アイテムを使い果たしてしまったため、残されたのはこのプラチナソードのみ。
しかしこの剣も魔人ベリアスとの激闘や、ここまでの連戦ですっかり痛んでいる。
リオファネスでは城一つを巻き込んだ大事件のせいで、最低限の食料と薬を補給するだけで精一杯だったのだ。
「異端者の汚名を着ようとも、騎士の誇りにかけて魔物ごときに我が命やる訳にはいかん!」


とにかく不動無明剣で片っ端から敵を固めていく作戦をアグリアスは取った。
もう敵や状況に応じて他の聖剣技と使い分ける余裕など無い、頭ももうろうとしつつある。
十数回ほど不動無明剣を放った頃には数匹の魔物が生き絶え、数匹の魔物が凍りつき、十数匹の魔物が私に迫っていた。
距離を取って不動無明剣を放つも、敵の群れを止める事は出来ない。
「ならば!」
鋭い殺気、射殺すような眼光を持って魔物を待ち構える。



真っ先に飛び掛ってきたレッドパンサーの攻撃を半身をそらして避け、首に剣を叩き込む。
すぐさま引き抜いた切っ先を別のレッドパンサーの眉間に突き立て、もう引き抜く暇は無いと悟って手放し、
川原を転がって頭上からカギ爪を振るってきたジュラエイビスの攻撃を回避する。
拳術はあまり得意じゃ無いが、今さら悔やんでも仕方ない。
ラムザのように波動拳や地裂斬は使えないが、相手の攻撃を見極め、その攻撃より早く攻撃する技は習得している。
続いてカギ爪で引っ掻こうとするジュラエイビスの足を掴んで引きずり下ろし、翼を力いっぱいへし折る。
眼前に迫るレッドパンサーが鋭い爪を生やす前足で襲いかかってくるも、
前足より長い私の抜き手が電光石火の速度でレッドパンサーの左目をえぐった。
踏み込む際、地に伏したままのジュラエイビスの首を力一杯踏みつけておく事も忘れない。
左目を失ったレッドパンサーが逃げ出すのを端目で捉えながら、
すぐ背後に迫っていた別のジュラエイビスの爪を避けようとし、後ろ髪を引っ掴まれる。
「ぐあっ!」
鋭い痛みが頭部を襲い、何とか振り払おうと首を振るが、それが致命的な隙を作ってしまった。
真正面から飛び掛ってきたレッドパンサーを避けられず、私は川原に押し倒されてしまう。
レッドパンサーの剥き出された牙が私の首に喰らいつこうとした瞬間、私は死を覚悟した。
が、重低音の咆哮がレッドパンサーを押し留める。
首を横に向ければ、左太ももに忍者ロングが刺さったままのセクレトが歩いてきていた。
俺の獲物だと言わんばかりにツルハシを振り回し、セクレトは残忍な笑みを浮かべる。
何とか逃げられないかと周囲を見回すも、他の魔物達が一足飛びで私を襲える位置を保って包囲しているだけ。
(……もはやこれまでか。ラムザ、お前だけでも無事ベルベニアへ……)
セクレトの大きな足音が私の耳元までやってくる。
瞼を閉じ、最期の瞬間が訪れるのを私は待った。


地響きが起こる。


仲間のレッドパンサーが私を押さえているのにタイタンのまねを使う気なのかと、私は不審に思って目を開ける。
セクレトは何事かとキョロキョロ首を回していた。他のモンスターも同様だ。
地響きはさらに強まる。この振動、このパワー、どこかで感じた事が……。
思い出した。
リオファネス城で私はこれを経験している。魔人ベリアスが召喚した巨体の魔人──。
こんな高度な召喚術を使えるのはベリアスのような人外の怪物を除けば、
極一部の優れた召喚士かや上位ジョブの者くらいだろう。
召喚獣最強の威力は一瞬で何十人、下手したら何百人の命を奪いかねないものだ。
大地が割れ、一つ目の巨人クリュプスが川原に現れる。
揺れる地表の上、モンスター達はろくに動く事すら出来ず、恐怖の視線でクリュプスを見上げていた。
魔人が吼えるとモンスターの足元が隆起し、ある者は串刺しになり、ある者は天高く放り飛ばされ地面に叩きつけられる。
巨体を誇るセクレトも、魔人クリュプスの前では赤子に等しい存在だった。
クリュプスの巨大な拳がセクレトを叩き潰す。一瞬でセクレトは肉塊と化した。
私の上に乗っていたレッドパンサーも強烈な地震のせいで転げ落ち、隆起した大地に埋もれてしまっていた。
人為的な大災害は十数秒続き、クリュプスが異世界へ帰った時には、無数の魔物の死骸が転がるのみとなっていた。
なぜ私は無事なのだろう? 召喚獣は召喚者の味方には攻撃しないが、クリュプスを召喚出来るような知り合いなど……。


疑問に思う私を、何者かがゆっくりと抱き起こした。
アグリアスさん、大丈夫ですか?」
ラムザ? 無事だったか……」
埃のついた顔でニコッと笑うラムザは、すごく幼く見え、けれど誰よりも頼もしく見えた。




少し上流へ移動してから冷水で顔を洗った私達は、血肉で濁った下流を見て身体を震わせた。
「クリュプス……凄まじい威力だ。ラムザ、いつの間にあんな高度な召喚魔法を習得したのだ?」
「ウィーグラフとの戦いでですよ。彼が魔人ベリアスになった時、使ってきたでしょう?
 あの時ラーニングしたんです。もっともあの時はMPも尽きかけてたし、召喚する暇もありませんでしたが」
「そうか、あの時ラムザは召喚士だったな。フェアリーが回復してくれなければ、
 ベリアスの召喚したクリュプスの攻撃から立ち上がる事など出来なかっただろう……」
アグリアスさんが聖剣技で周りのアルケオデーモンを片づけてくれなかったら、
 回復する暇も無く追撃を受けて全滅していましたよ」
語らいながら私達はその場を後にした。
恐らくムスタディオ達はもうベルベニアに到着しているだろう。
早く合流して宿屋に行って温かいベッドに潜り込んで眠ってしまいたい。
「くしゅんっ」
道中、ラムザがくしゃみをした。
「寒いか?」
平気ですと言わんばかりに首を振って笑顔を浮かべるラムザだが、微妙に身体が震えていた。
冬の寒風に加え、連戦による体力の消耗に、冷水での洗顔。これで凍えない方がどうかしている。
「イフリートでも召喚したいところですが、さっきクリュプスを召喚したせいでMP切れです」
「ドラキュラマントを捨ててこなければよかったな。
 穴が開いてほとんど破れてしまっていたとはいえ、丸めればマフラー程度にはなったかもしれん」
愚痴を言いながらしばらく道を歩いていると、地面に大きな毛布が落ちていた。
見覚えがある。あれは私達が野宿する時に使っている毛布だ。
確かボコに乗ったラヴィアンがあれに包まっていたはずだが、何らかの事故により落としてしまったのだろうか。
私達が歩いている道のすぐ隣には崖があり、地図によるとその上が街道となっているはず。
恐らくムスタディオ達はこの上を通っている時に毛布を落としてしまい、回収出来なくなったのだろう。
なぜ毛布を落としてしまったのか、その理由はすぐに分かった。
崖下に牛鬼の死体が転がっており、ひしゃげた肉体の様子から崖から突き落とされたようだと推測出来たからだ。


「ムスタディオ達は大丈夫でしょうか……」
「あの上にみんなの死体が無い事を祈るしかないな、今は」
言いながら、私は毛布を拾って埃を払い、ラムザの肩にかけた。
「僕は結構です、この毛布はアグリアスさんが……」
「さっきくしゃみをしていただろう? お前は私達のリーダーなんだ、風邪を引かれたら困る」
アグリアスさんだって大切な主力なんですから、風邪を引かれたら戦力がガタ落ちです」
「私なら大丈夫だ、鍛えているか……っくしょん」
不覚にも私はくしゃみをしてしまった。ラムザと顔を見合わせると、二人そろって苦笑を漏らす。
「ほら、アグリアスさんが毛布を使うべきですよ」
「私はいいと言っているだろう」
「僕もいいと言っています」
ラムザは自分の肩にかかったままの毛布の端を持って、私に渡そうとする。
私が受け取ろうとしないので、仕方なく私の肩にかけようとし、私は身体を引き、ラムザはズイッと差し出す。
毛布を握ったままのラムザの手が私の肩に触れた時、ラムザはふと毛布の全体を見回した。
「これ……結構大きいですね」
「ん? ああ、そうだな」
「……二人で入っても余裕がありそうですね」
「うむ、そうだな……」
「…………どちらか一方が風邪を引くより、どちらも風邪を引かない方がいいですよね」
「…………同感だ」
「えっと、どうぞ入ってください」
「あっ、ああ。邪魔をする」


薄汚れた毛布に身を包み、冷たい風に吹かれながら、私はラムザと共に街を目指して歩いて行く。
戦いに疲れた身体は時折ふらつき、その度に同じ毛布に包まっているラムザに支えられる。
ラムザもまた戦いの疲れでふらついて、その度に同じ毛布に包まっている私に支えられる。
毛布は二人で包まっても十分な大きさで身体を外気から守ってくれるものの、
冬の寒さはその程度で遮り切る事が出来るものでもなく、自然と近くにある温もりを求めてしまう。
毛布の中、私とラムザの半身がピッタリとくっついていた。
初めて出会った時は頼りにならなさそうなお坊ちゃんに見えたというのに、
今はこうして側にいるだけで不思議な安堵を覚える。
この身、この剣をラムザに預けはしたが、心は騎士の誇りと正義に捧げたままのはずだった。
しかし──。
「あっ、見てください」
毛布の中で私の肩を抱きしめながら、ラムザは首を崖に向ける。
私達の頭よりちょっと高い程度の位置に、白い野花が咲いていた。
「ほう、綺麗だな」
「ええ、いいですよねああいうの」
野花に向けられていた視線は、その横を通り過ぎると行き場を失い、何となく互いの顔を見て、
「…………」
「…………」
何となく気恥ずかしくなって、互いに顔をそむける。
寒気にさらされているはずなのに、なぜか頬が少しあたたかかった。


日が暮れる頃、私達は自由都市ベルベニアに到着し、街の入口で待っていたアリシアと無事合流する事が出来た。
宿屋に着くと私もラムザもすぐ夕食を食べ、ラヴィアンとラファが風邪薬を飲んで眠っている事を聞き、
それからラムザと分かれて風呂に入り汗と埃を流し、アリシアと同室の部屋に行きベッドに潜り込む。
明日になったらあの毛布を綺麗に洗濯し、お日様の下に干して、またお世話になるとしよう。