氏作。Part30スレより。








ラム「明けましておめでとうございます、アグリアスさん」
アグ「フンフーン♪フフフンフーン♪フルルンフンルンルルルルルルン♪           …ハッ!!」
ラム「年の初めからまた、わかりやすいぐらいの浮かれっぷりですね」
アグ「おやっ、これはこれはラムザじゃないか!あけましておめでとう!」
ラム「おめでとうございます。未熟者ですが、今年もどうぞよろしくお願い……」
アグ「ブブーッ」
ラム「…はあ?」
アグ「イヴァリース暦に元旦はありまっせーん!」
ラム「……はあ」
アグ「残念!ラムザ=ルグリア旧姓ベオルブ二十歳前、残念!」
ラム「……アグリアスさん、何かあったんですか?」
アグ「んん?気になるか?」
ラム「はい?」
アグ「気になるのか?えっ?ラムザひょっとして気になっちゃうのか?」
ラム「…………………別に」
アグ「がーん」
ラム「なっ…」
アグ「がーん」
ラム「(がーん、って……)……何があったんですかアグリアスさん?」
アグ「そんなに知りたいのか、しょうがないなぁ〜。……教えてもいいが、驚くなよ?」
ラム「…はい」
アグ「ほんとに驚かない?ほんとのほんと?」
ラム「いいから教えて下さいってば」


アグ「ほんとかなー、じゃあ見せるぞ。……ほお〜らっ、驚け!!」
ラム「………手で見えないんですけど…、なに…?まんだりあ、すいー…?」
アグ「マンダリアスィートの宿泊券だ!どうだ、すごいぞー!かっこいいぞー!」
ラム「あの人気の高級宿ですか。で、どうしたんですか、これ」
アグ「さっき信仰心からそこの福引きに手を出したのだ。どうだ、私の引きは!」
ラム「神様もさぞ仰天されてるでしょうね」
アグ「まあこれも偏に日頃の行いというものだ。お前も精進することだな」
ラム「…まあそれにしても、よかったですね。正月から驚かされましたよ」
アグ「まだまだ驚くのは早いぞ。一緒に泊るのはお前だ、ラムザ
ラム「………え、ええええええ?!」
アグ「はっはっは、驚き過ぎだぞ異端者ラムザ
ラム「いや、いやいや、その、だって……え、ええ〜?」
アグ「こらこら、そこまでやるとわざとらしいぞっ。そこまで驚きか?」
ラム「でででも、でもですよ?……その、……ぼ、僕でいいんですか?」
アグ「何度も言わせるな。……お前をおいて他におるまい?」
ラム「ア、アグリアスさん……………」
アグ「よし、そうと決まったらさっそくいくぞ」
ラム「えっ!?ちょ、ちょっと待って下さいって!」
アグ「いいから来い!善は急げだ!」
ラム「そんなこといっても、こ…、心の準備がっ!」
アグ「いい、そんなもん」
ラム「そ、そんなもんって…」
アグ「早くしないと電池が切れそうなんだ」


ラム「……………電池、………って何の?」
アグ「これ」
ラム「……PSP……ですか」
アグ「FFT移植記念」
ラム「………………おめでとうございます」
アグ「おめでとう」
ラム「………で」
アグ「うん?」
ラム「まさか……、これをマンダリアスィートでやろう、と」
アグ「もちろんじゃないか」
ラム「………そうですね、みんな……出かけてますしねぇ」
アグ「どうせなら主人公のお前とプレイするのが筋だろう、ん?」
ラム「………そうですとも」
アグ「いくぞ!早く二章まで進めて、二人旅とかしような!」
ラム「はい…」
アグ「投石しあったり、隣接してチャクラいっぱい唱えたりしような!」
ラム「ふぁい…」




その後、ゴルゴラルダを何度も何度もリセットしてやり直したり、
ラムザを召喚士にしてモーグリ召喚させたり、
スタディオを何度もやっつけたりしてご満悦のアグリアスさんでした。





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期待した
何もなかった
お正月


          らむざ(泣